【読了本紹介】漁港の肉子ちゃん/流浪の月

 どうもこんにちは、くまじろうです。

最近読書がとにかく楽しくて、ばんばん本を読みあさっています😊💕

今回紹介する本はどちらもすごく面白くて、大好きな本になったので、よかったら普段本を読まない方もぜひ手に取ってもらえたら嬉しいな、と思います✨


●漁港の肉子ちゃん:西加奈子 著

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漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) [ 西加奈子 ]
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あらすじ
男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るいーキクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。

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主人公のキクりんは大人びていて容姿端麗な女の子。冷静な目線で母・肉子ちゃんと関わっていくちょっと不思議な親子関係に、最初は面白くて笑っちゃったり、肉子ちゃんの豪快さにびっくりしたりしていました。

私の父も、肉子ちゃんまではいかずとも豪快なところがあって、思春期にそれを恥ずかしいと思うこともあったし、逆にそんな姿に元気をもらったこともあったなあ、なんて思い出しながら読みました。

この本を読みながら「普通」ってなんだろうって考えたけれど、人によって色んな普通があることを改めて考えさせられました。むしろ、普通じゃないところがその人の「らしさ」を形づくる一番恥ずかしくて一番愛おしい部分なんだよなあと。

ラストに肉子ちゃんが抱えていた秘密を知ったときは「やっぱりなあ」という気持ちと、そこに至るまでの過程の肉子ちゃんの気持ちを考えて、胸が暖かくなりました。

どんな辛いことがあっても最後は明るく笑い飛ばしてしまう肉子ちゃんの姿に元気づけてもらえた1冊でした。


●流浪の月:凪良ゆう 著

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あらすじ
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままにーー。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたいーー。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

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先に読んだ「漁港の肉子ちゃん」同様、こちらも「普通」ってなんだろう?と考えさせられる1冊でした。
主人公の更紗は「変わってるね」と周りに言われつつも、それでも家族の絆があったからその変わっている自分も家族もひっくるめて愛せていた。そんな幸せな日々に亀裂が入り、父が亡くなり、母が悲しみにくれ更紗を残していなくなり、親戚に引き取られてからの日々は彼らの「普通」に合わせなければ生きていけず、嫌なことをじっと我慢して耐えるだけの日々に変わってしまいました。文は更紗にとってそんな地獄のような日々から救い出し、いわばシェルターにかくまってくれた恩人でした。
私達は「誘拐」と聞くとそれだけで凄惨な現場を思い出してしまうし、それはこれまでの私達の人生の中で形成された「当たり前の価値観」です。
昔ネットで読んだ「幸色のワンルーム」という作品が、なんとなく自分にとってこれに近いのかな…。
私も無意識に沢山の色眼鏡を掛けて物事を見ているけれど、人によって「当たり前」や「普通」の基準がひっくり返ることだってある。
この本を読んで、それをまざまざ見せつけられたように感じました。
些細なことだけれど私達の日常の中にも「○○を好きな人は変わっている」とか「○○をしている人は品がない」とか色んな価値観があります。
きっと一人一人その思考に至るまでに、一人一人の人生や理由がある。
色眼鏡で見てしまったら、きっと更紗と文の関係には私も「可哀想」とレッテルを貼って終わりにしてしまう。
自分から見てぱっと理解できない事象にも、きっと理由があるのかも。
もっとフラットな目線で物事を捉えることができたら、自分の世界も広がって見えるのかな。
そんなことを沢山考えさせられるお話でした。

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